料金についてのご案内

はたらくメンタルクリニック岡崎の料金

医療費の仕組み

当院は健康保険が使える医療機関です。
医療費は「点数制」で計算され、1点=10円です。
実際の自己負担額は、患者さまの保険の種類により3割負担(一般)1割負担(自立支援医療など)などに分かれます。

結論から言うと

当院での診察とお薬の自己負担額は、高価ではない薬を使用した場合、だいたい以下のようになります(院内処方・薬剤費込み・概算)。

  • 初診(3割負担):約 3,000円
  • 再診(3割負担):約 1,500円

自立支援医療制度をご利用いただくと、自己負担は1割に軽減されます。
書類発行は別途費用がかかります。

診察料・処方料の目安

当院(初診・処方あり・薬剤費除く)の診療報酬内訳

初診時の診療報酬内訳を公開します。実際には、これに薬剤費を加えて1円単位を四捨五入した金額が基本的な窓口での自己負担額になります。

項目点数(保険点数)負担額(3割)負担額(1割)
再診料291点873円291円
通院精神療法550点1,650円550円
処方料(院内処方)42点126円42円
調剤料(院内調剤)11点33円11円
合計894点2,682円894円

※院内処方のため、処方箋発行料・薬局での調剤料は不要です。
※上記には薬剤費は含まれていません(処方薬は保険適応されます。また、必要最低限で負担が軽く済むよう選定しています)。
※平日夜間および休日は50点(3割負担150円、1割負担50円)が加算されます。


当院(再診・処方あり・薬剤費除く)の診療報酬内訳

再診時の診療報酬内訳および自己負担額は以下のとおりです。これに薬剤費を加えたものが自己負担額になります。

項目点数(保険点数)負担額(3割)負担額(1割)
再診料75点225円75円
通院精神療法290点870円290円
処方料(院内処方)42点126円42円
調剤料(院内調剤)11点33円11円
合計418点1,254円418円

参考:他院再診(外来+薬局)の場合(例)

店舗型クリニック+薬局(再診・30日分内服+頓服)

項目点数負担額(3割)負担額(1割)
再診料75点225円75円
通院・在宅精神療法315点945円315円
各種加算(情報・基盤・評価等)8点24円8円
処方箋料68点204円68円
調剤基本料45点135円45円
一般名処方加算7点21円7円
調剤料(内服30日分)77点231円77円
調剤料(頓服)21点63円21円
薬学管理料45点135円45円
合計661点1,983円661円

他院では、院外処方であるために待ち時間が長くなるばかりでなく、負担する金額も高くなります。また、多剤併用がなされることも多く、薬剤費も嵩みがちです。

オンライン診療(再診・処方箋送付・薬局受け取り)

項目点数負担額(3割)負担額(1割)
再診料75点225円75円
通院・在宅精神療法274点822円274円
処方箋料68点204円68円
システム利用料(自費)3,300円3,300円3,300円
調剤基本料45点135円45円
一般名処方加算7点21円7円
調剤料(内服30日分)77点231円77円
調剤料(頓服)21点63円21円
薬学管理料45点135円45円
合計(自費含む)612点+3,300円2,106円+3,300円=5,406円612円+3,300円=3,912円

オンライン診療では、医療費に加えて自費でのシステム利用料が徴収されるため、負担割合の小さな方でも一定の金額を支払うことになります。また、調剤薬局に通院する手間は残りますし、睡眠薬など向精神薬の処方には制限がかかります。

当院は、患者さんの利便性向上・負担軽減に努めております。

薬剤料の目安

薬の価格は、公定価格(薬価)で決まっています。通常、病院や薬局での支払いはその一部(1〜3割)を負担する形になっています。したがって、薬価が高ければ高いほど、また、たくさんの薬を使うほど、自己負担額も増えます。

薬価はどう決まるのか

日本の薬価制度では、新薬ほど高価に、古い薬ほど安価に設定されますが、「古い=効果が低い」というわけではありません。長年使われ続けている薬は、多くの患者さんに効果が認められ、長年にわたって淘汰されずに残ってきた、信頼性の高い薬です。一方で、新薬が必ずしも優れているとは限らず、登場したばかりの薬は、その効果ばかりが宣伝されがちであり、副作用などのリスクが十分に判明していない場合もあります。

当院では、効果が一線級であり、長年の使用実績から安全性や副作用のバランスにも優れた薬剤を厳選し、治療にあたっています。

精神科薬剤の薬価分類表(1錠あたり薬価のおおよその分類)

薬価目安抗精神病薬(例)抗うつ薬(例)睡眠薬・抗不安薬その他
10円以下定型抗精神病薬
リスペリドン後発
アリピプラゾール後発
三環系
パロキセチン後発
セルトラリン後発
レスリン
ほとんどのBZD系薬
Z薬
リチウム
デパケンR
20~50円リスパダール
クエチアピン後発
オランザピン後発
ルボックス
ジェイゾロフト
ルネスタ
ロゼレム
テグレトール
トピナ
50~100円セロクエル
エビリファイ
ジプレキサ
サインバルタ
リフレックス
デエビゴ
ベルソムラ
アトモキセチン後発
100~200円ビプレッソ
シクレスト
レクサプロ
イフェクサー
ストラテラ
200円以上ラツーダ
レキサルティ
インヴェガ
トリンテリックスコンサータ
インチュニブ

※この表は1錠あたり薬価についてまとめたものです。セロクエルやデパケンRなど薬剤によっては1日2回以上の服用が必要となるものがあります。

薬剤の薬価と自己負担額一覧(1日1錠・日数別)

実際の薬剤を例に、28日分の薬剤費負担額を計算してみましょう。

※ あくまで1日1錠、単剤処方での目安です。実際には複数の薬を併用したり、用量が増えることで負担額は増加します。(当院ではなるべく薬は必要最低限度にするよう心掛けております)

薬剤(例)薬価(円)14日分保険点数28日分保険点数28日分
3割負担(円)
28日分
1割負担(円)
ゾルピデム酒石酸塩錠5mg10.414点28点84円28円
ジェイゾロフト錠25mg44.256点112点336円112円
デエビゴ錠5mg71.398点196点588円196円
レクサプロ錠20mg134.2182点364点1092円364円
ラツーダ錠40mg295.8420点840点2520円840円

当院では、未知のリスクを伴う新薬よりも、発売から20年程度が経過し、安全性と効果が十分に確認されている、実績ある薬を中心に選択して治療を行っています。その結果、患者さんの金銭的なご負担も軽減されるというオマケもついてくるのです。

さらに負担が軽くなる制度

自立支援医療制度(精神通院医療)

精神科・心療内科への通院を支援する公的制度です。
自己負担が原則1割に軽減され、継続的な治療が必要な方にとって大きな助けになります。

自立支援医療あり自立支援医療なし(通常)
自己負担:1割一般:3割負担

対象となる方・制度のポイント

  • うつ病・不安障害・発達障害・統合失調症など、通院治療が必要な方
  • 医師の診断と市役所への申請により、ほとんどの方が利用可能です(所得制限がありますがご相談ください。)
  • 指定医療機関(当院)・指定薬局で利用可。年1回の更新が必要

申請サポートさせていただきます。所得の高い方でもご相談ください。

ここまでのまとめ:自己負担額の目安

当院での診察とお薬の自己負担額は、高価ではない薬を使用した場合、以下のようになります(薬剤費込み・概算)。

  • 初診(3割負担):約 3,000円
  • 再診(3割負担):約 1,500円

※実際の負担額は薬剤の種類や用量により若干変動します。

さらに、自立支援医療制度をご利用いただくと、自己負担は 1割 に軽減されます。(初診では利用不可)

  • 再診(1割負担):約 500円

当院は院内処方を採用しておりますので、外部の薬局に移動する必要がなく、待ち時間・調剤費用の負担も抑えられます。

書類発行手数料のご案内

診療に伴い、診断書や証明書の発行を希望される場合、もしくは所属組織などから診断書等の発行を求められた場合の負担額について説明いたします。書類の多くは自費で、診療・薬剤費とは別に請求されます。

書類発行に関する当院の方針

書類発行手数料は基本的にはご本人のご負担となりますが、当院では独自の方針として、外部組織からの依頼による書類発行については、原則としてその組織に請求いたします。

診断書名料金(税込)請求先
自立支援医療申請用診断書0円
傷病手当金書類300円(3割)本人(3割負担)
診療情報提供書(医療機関向け)750円(3割)本人(3割負担)
診療情報提供書(医療機関以外)8800円依頼元組織
普通診断書(本人希望)3300円本人
普通診断書(外部公的・非営利組織の依頼を受けて発行するもの)4400円依頼元組織
普通診断書(外部営利組織の依頼を受けて発行するもの)7700円依頼元組織
営利組織特定書式診断書(外部営利組織の依頼を受けて発行するもの)11000円依頼元組織
運転免許取得のための診断書5500円本人
国家資格取得のための診断書(美容師・看護師免許等)11000円本人
手帳診断書7700円本人
障害年金診断書(社労士等が関与しないもの)11000円本人
障害年金診断書(社労士等が関与するもの)55000円社労士等

組織の都合で診断書の提出を求められた際にも患者さまのご負担にならないよう配慮しております。

おわりに

はたらくメンタルクリニック岡崎では、患者さま一人ひとりの時間と経済的なご負担を最小限に抑え、安心して継続的な治療が受けられる環境づくりに努めています。

完全予約制・少人数制により待ち時間をゼロにし、医師がその場で会計・処方を行うことで、スムーズでストレスの少ない受診体験を提供しています。また、診療報酬や薬剤費についても可能な限り透明性を持って開示し、患者さまが納得のいくかたちで治療に専念いただけるよう心がけています。

さらに、公的制度の活用や、書類発行時の負担軽減など、生活のあらゆる側面に寄り添ったサポートも行っています。精神的な不調を感じたとき、迷わず相談できる場所として、地域に根差しながら、これからも皆さまの“はたらく”を支えてまいります。

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